タイ・地方都市ホテルの魅力 <Thailand City Hotel Guide>

■はじめに

 団塊の世代の退職を前に、中高年層のロングステイ熱がとどまるところを知らない。なかでもタイ王国は物価の安さと治安の良さ、さらに医療設備の充実によって大人気である。一般にロングステイというと文字通りの長期滞在を考えがちであるが、現在のタイ王国は首都バンコクや国際的なリゾートを除き、地方都市ではホテル代が極めて安い。従って、住宅購入などの初期投資リスクを考慮すると、まずは各地のホテルにゆっくりと滞在し、ご自身の眼でこの国をよくご覧になったうえで中長期の滞在へと移行されてはいかがだろうか。

 各都市を巡り、気に入った街にしばらく腰を据えてみる。こうした移動型の滞在が安くできるのも現在のタイ王国ならではの魅力であり、知らず知らずのうちにこの国の全貌を知ることができる。大都会が恋しくなればバンコクに戻るなり、体調が気になればその時点で日本に帰ってもよいのである。

 ロングステイは一都市の長期滞在がすべてとは限らない。観光ガイドの詳細は各誌に譲るとして、本コラムでは私たちのまだ知らないタイの地方都市の概要と、特に中高年の方々が安心して滞在できるリーズナブルで快適なホテルを順次紹介していきたい。タイ王国をめざすすべての方々の一助になれば幸いである。

【写真・文】小田俊明  旅行作家。大手エンジニアリング会社に在職中、中東を中心に世界各地の大型プラント建設プロジェクトを歴任。早期退職後、2002年より執筆活動に入る。タイでは同国政府観光庁他の要請により、日本人にまだ知られていないタイ各地を巡り、その魅力を現地バンコクの情報誌等を通じて紹介。中高年層にも向く新しい切り口の紀行エッセイとして『ウィエン・ラコール・ホテルの日々』(文芸社)にまとめる。



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